知人の退社
知人が、20年以上勤めた会社を退社することになりました。そのことを先日、本人から聞いて、とても驚きました。
その人は私の印象ではごく真面目な仕事人で、ストイックな面もあり、管理職者で会社への愛着も強く、正直、私はその人が会社を辞めるとは微塵も思わず、定年まで変わらず働くのだろうと(何となくですが)思っていました。だから驚きは相当なものだったですが、しばらくして、いや、変わらないなんてものはない、何だって変わるんだという思いに変わりました。
人も世界も変わる
考えてみれば、この人は今の勤め先を辞めないだろうな、と思っていた人が退社したことはこれまで何度もありました。この人は辞めない、などというのは私の勝手な決めつけに過ぎません。
人は変わり、人生のステージが変われば所属する会社も変わるのは当然のこと。会社自体も環境の変化に合わせてどんどん変わっていくでしょう。人も会社も変わり、国も世界も変わっていく。人の人生は絶えざる変化の中にあり、その中で出会い、別れるを繰り返す。要は「さよならだけが人生」なのだと思います。
知人の退社は驚きには違いありませんでしたが、世界と人生のそういう真実を改めて気づかせてくれるものでした。私自身が、変わらない今の環境に馴染み過ぎていたのかも、と思いました。