シド・フィールド『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと』(安藤紘平、加藤正人、小林美也子、山本俊亮訳、フィルムアート社、2009年)の第17章「書き終えた後」の最後は、「まずは自分の脚本を書くことだ」という見出しがついています。
その中に、脚本を書くこととお金のことについて書かれている箇所があります。
もし本当に業界に入っていきたいのであれば、まずは自分の脚本を書くことだ。お金のことは二の次である。
ハリウッドでも、巨額の脚本料を受け取っているのは、ほんの一握りの本当の著名な脚本家だけである。
自分自身が例外になれると思わないことが大切だ。
地道に脚本を書くことだ。
どれだけ稼げるか、ということも考えるべきではない。バガバッド・ジータに書かれているように、「自分の行動に付随する果実に執着してはいけない」ということなのだ。何かをしたい、伝えたいから脚本を書くのであって、お金を稼ぐために書くのではないだろう。しかもそれではうまくいきっこないのだ。
地道に書く。小説にも通じることだと思います。
岩波文庫の『バガバッド・ギータ―』は持っているので、こんど、該当箇所を探して読んでみようと思っています。