杉本純のブログ

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杉浦康平デザインのブックカバー

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八重洲ブックセンターで9月18日から創業祭2021が開催されている。1978年に当時日本最大規模の「マンモス書店」としてオープンし、今年で43周年になったそうだ。

先日、八重洲の本店の近くに仕事で足を運んだので、店に寄り、文庫本を一冊買った。

だが、文庫本そのものが目当てだったのではなく、実を言うと、それに付いてくるブックカバーが目当てだった。本店限定ながら、なんと杉浦康平デザインのブックカバーが付いてきたのである。

もちろん、新作ではない。八重洲ブックセンターの創業時に使用されていたものらしく、このたび約40年ぶりに復刻されたとのことである。

私はそんな情報は知らなかったが、店舗をうろうろしていたらそんな告知が目に入り、これは貴重だ!と思って本を買うことにした。文庫または新書にのみ付けられるとのことで、しかも無くなり次第終了ということだったし、創業祭そのものも今月いっぱいで終了してしまうので、この機会を逃したら次はいつになるか分からないと考えた。私は普段から「限定」とかに心を動かされない方だが、杉浦康平は好きだし、欲しい本は文庫・新書を問わず常にあるので、今回一冊買うことにし、レジに持って行った。

そしてめでたくカバーを入手。レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンをもとにしてデザインしたものらしいが、言われなければダ・ヴィンチとは分からないだろう。とはいえ、落ち着いていて上品である。また杉浦康平がどんな意図でダ・ヴィンチの素描をデザインに用いたのかも知らない。とにかく杉浦康平のデザインは好きなので、ずっと取っておきたい気分になっている。

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