杉本純のブログ

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「真面目さ」は人的資本

先日も書いた『ナニワ金融道』の運送屋の話だが、読んでいてもう一つ、気付いたことがあった。

運送屋の社長・赤名の保証人になる背口は、真面目でよく働くから、という理由で帝国金融の社長が評価し、保証人として認められるのである。

帝国金融社長は、赤名に貸す400万円は、赤名でなく背口に貸したのだと思え、と赤名を担当している灰原に言う。つまり、背口は真面目であることが信頼されて、帝国金融からお金を借りることができたのだ。

お金とは信用を数値化したものだ、と聞いたことがある。借金はあまり良いことではないだろうが、お金を借りることができるのは信頼されている証拠であることも否定できない。

信頼があるということは、その人は価値ある人的資本を持っている、ということではないか。そして真面目であることが信頼につながっているのだから、「真面目さ」は人的資本だろうと思うのである。