何人かの、ライターを目指している人と話す機会があった。そうか、ライターをやりたいのか…と思って色んな角度から質問をしてみるのだが、話し終わった時の感想は、たぶんこの人は心底ライターをやりたいわけじゃないな、「ちょっと書きたい」という程度の人だな、というものだ。
執筆量があまりに貧弱で、私からすると「書くのが好き」からほど遠いのである。かといって、では読む方はすごいのかというと、そうでもない。本も雑誌もほとんど読んだ形跡がない。漫画はどうかというと、分からないが。
第一生命の「大人になったらなりたいもの」で小学校の男子は「会社員」が1位だったが、ライターは上位10位にも入っていなかった。だったらこの時代、ライター志望者はけっこう希少なのかも知れない。ところがその数少ない人が、べつに書くのがそんなにい好きなわけではない、となるとライターの世界はこの先いったいどうなるんだろう…と思う。