杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

文学フリマに出店します。

東京流通センターで5月16日(日)に開催される「第三十二回文学フリマ東京」に出店します。

かつて私は文学同人に所属して小説や評論を発表していましたが、そこは退会しました。以来、書き物はするものの発表する場所がなく、小説の新人賞応募なども落選すれば何の反応もないままなので、孤独のままコツコツシコシコやるばかりで、いささか鬱屈していました。2017年にTwitterを始め、その翌年にこのブログも開設して、書いたものを断片的ながら発表するようになり、少しずつですが反応もいただけるようになりました。それはそれでうれしいことには違いありませんが、やはり私としては、小説をはじめとした作品を広く発表したいという気持ちが強くあります。姉妹ブログ「杉本純の創作の部屋」で、過去に書いた作品を発表していますが、もっと広く、多くの人に読んでもらいたい。そんな思いから、文学フリマに出品することに決めました。

ネット発信からリアルの発信へと拡張するのは順序が逆だろうと言われそうです。しかし、それでも拡張には違いありません。それに今の時代、むしろネットの方が当たり前で、リアルが拡張路線の後に位置するのは自然なことである気もします。

発表するのは下記の3作品です。すでに「杉本純の創作の部屋」に発表済みの作品もありますが、このたび修正を加えています。またネットでは未発表の作品もあります。開催概要も記しておきますので、興味のある方はぜひ足をお運びください。

〈開催概要〉
第三十二回文学フリマ東京
日時:2021年5月16日(日)12:00~17:00
場所:東京流通センター 第一展示場
詳細情報:

〈発表作品〉
小説集『藝術青年』
映画を学んだ青年は、いっぱしの藝術家になりたいと願いつつ、その方途すら見出せぬまま現実を虚しく漂う。何者かになりたい人=ワナビの心象を描いた短篇集。

小説集『こぼれ落ちた人』
社会の要請に応えられず、世の中からはみ出し、落ちていく人たち。自らのペシミズムに抗えないまま進んでいく世界には、情けも共感もない。

シナリオ集『東京の家族』
青春の夢は、子を冒険へと誘い、親の愛を置き去りにする。東京を舞台に繰り広げられる、夢を巡る親と子のすれ違いを描いたシナリオ二篇。