杉本純のブログ

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役不足の地獄

近頃、慢性的な役不足状態による地獄を感じる。何に対してそう感じるかというと…それは読者には関係ないので書かないが、役不足状態を長く続けるのは頭にも身体にも毒、ひいては鬱めいた状態や自己肯定感の低下といった地獄に陥ることにもつながるのではないかと考えている。

役不足の役目には「ひりつき」がなく、ギラギラしないので頭にも身体にも悪くて、やがて、どこか鬱っぽい状態になってくる。そんな状態でも人の役に立てていれば問題はないのだが、「ひりつき」がないために、傾ける意識が散漫になると、成果を出す喜びとか前進している実感が薄れ、自己肯定感が弱くなる。また、その程度の役目であれば自分でなくて誰でもいいじゃないかという考えも出てくるから、それなら自分は特段、他人からどうしても必要とされているわけじゃないんだ、という思いも出てきてしまう。すると自己肯定感はさらに下がる。

やはり、相思相愛というか、好きでギラギラできることで、なおかつ他人から必要とされる役目があると良い。それは年齢や経験と共に変わっていくだろうから、人は一つの役目をずっと続けていてはいけないんじゃないか。そんな風に感じる。

とはいえ、簡単ではない。会社においては、社員を役不足状態にするのはパワハラになるらしい。しかし、社員一人一人にとっての上記のような相思相愛の役目を見つけ、それを各人に与えるのはけっこう難しいと思う。