杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

懐かしい高揚感

先日、予期しなかった休暇があった。意味が分からない人が多いだろうが、ここに詳しくは書かない。

とにかく不意に休暇が訪れたのである。そのことに、最初、ちょっと戸惑った。いつもなら朝から晩まで忙しく働くのだが、唐突に生まれた、まとまった時間をどう使おうかと思ったのである。

映画でも観ようか…と思った時、なんだか妙にわくわくした。それは子供の頃に味わった覚えのある、初めて遊びにきた場所で感じたような、懐かしい高揚感だった。

思うに、子供というのは大人ほど時間やお金に縛られていない。大人になると、一日のうちで自由になる時間はないに等しい。自分の時間を確保できたとしても数時間くらいだし、あとどれくらい経ったら義務に縛られる時がくるかも分かっている。それは好ましいことではないが避けられないことも分かっている。だからこそ、自分の時間を趣味や遊びに使って少しでも義務の忍耐を忘れようとするのではないか。意識高い系の人なら、勉強や自分のビジネスに使うかも知れない。

私はその時けっきょく映画を観なかったのだが、あの高揚感は印象深かった。時間にもお金にも縛られなくなった時、ああいう、子供の時のような高揚感を得られるのかもなぁ…漠然とだが、そんな風に思ったのである。