両@リベ大学長『本当の自由を手に入れる お金の大学』(朝日新聞出版、2020年)を読んだ。
経済的な自由を手にするために、お金の5つの力(貯める、稼ぐ、増やす、守る、使う)を身につけようという趣旨で、特に、貯める、稼ぐ、増やす、については詳しく述べられている。
全体的に山崎元『お金とつきあう7つの原則』(KKベストセラーズ、2010年)に近い内容だが、本書はイラスト入りで分かりやすく、実践的である。ページ数が多く文字が小さいが、イラスト入り解説のためにそうなっているので文字数自体は少なく、すらすら読める。
タイトルからして、自由=お金、という印象を受けかねないが、著者はそんなことは言っていない。何をするにもお金が必要であり、やりたくない仕事をやらなければならない場合、その理由はだいたいはお金のためだろう。生きるために、お金のことを知っておくのは益はあっても害はないだろう。
ちなみに私は二十代から三十代にかけて、お金でかなり苦しい思いをしたので、本書に書かれているようなことがもっと早く分かっていれば…と読みながら思った。学校では、お金の使い方や稼ぎ方や増やし方を教えてくれない。絶対に教えるべきだと思う。