「じじょうまれん」と読む。最近知った。具体的な行動や実践を通して知識や精神を磨いていくという意味で、陽明学の基本的な考えであるらしい。
ある企業向けの研修講師が使っていたのを見て知ったのだが、ビジネスの世界でこういうのはよく言われるなぁと思った。会社に入ると、なんでこんなことを俺がやらないといけないんだと言いたくなるような雑務雑用を任されることがあるが、それが後の仕事に活きてくる、だから無駄なんてないんだよ、といった言い方をされる。営業が好きな社員が人事や広報を任され不貞腐れていたが、それが営業に戻った後に活きた、というような。
たしかにそうだと思うのだが、それはその人に確固たる将来の目標なり、やりたいことなりがある場合だろう。目的なく会社に来て、ただぶら下がっているだけの人には何をやらせても将来なにも実らないだろう。当人に志なり目標なりがあることで、はじめて経験が糧になるのだと思う。