杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

「微差こそ大差」

とにかく経営者はよく言葉を知っている。こないだある経営者と話したが、その人が言っていたのが「微差こそ大差」である。故事成語なのか成句なのか、よく分からないが、そういう言葉が存在しているらしく、経営者から聞いたのが初めてだった。

一応、これでも文章を書く仕事をしているので他人よりは言葉を多く知っていると自負している。恐らく、経営者の方々にだって負けないくらい知っていると思うが、それでも、経営者と話していると知らない言葉にしばしば出会う。その出会いは一つの発見であり、楽しいひと時である。

「微差こそ大差」は言うなれば、小さな差がやがて大きな差になる、ということで、「ウサギと亀」のような成功する者と失敗する者の違いを意味しているらしい。誰もが知っている、当たり前のことだろうが、実際に「微差」を生み続けるのは至難であるそうで、けっきょく多くの人は「微差」を付けられてしまい、「大差」になって負けるのである。経営者が好みそうな言葉である。

多くの人は、ブログを毎日書く!と年始などに宣言はするものの書き出しもせず、一つか二つくらい書いたとしてもそれ以上は継続できないのだという。そういえば映画『ジュリー&ジュリア』は、毎日料理ブログを発信し続けたら書籍化され、作家になった人の話である。宣言だけして書きもしない人とは「大差」がついたと言える。

千以上の記事を毎日書き続けている私は、書きもしない人に比べたらマシな方かも知れないが、世の中には万を超える記事を毎日書いている人もいるのだから、まだまだだろう。