杉本純のブログ

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赤塚地域で行われていたお月見飾り

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今年は10月1日(木)が旧暦8月15日にあたるということで、板橋区立郷土資料館の旧田中家では十五夜のお月見飾りを再現している。9月26日から10月4日まで見られるというので、さっそく見てきた。

再現されていたのは、徳丸安井家と赤塚池田家のお月見飾りである。安井家は江戸時代の名主だったことの名残で団子が大きく、池田家の方は農家らしく箕を使い、団子は普通の大きさであるなど、それぞれ特徴があり、趣がある。

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団地育ちの私は日本の年中行事をほとんど知らないのだが、月見というのは、田畑の収穫物を供えることから収穫祭的な意味があるらしい。団子を十五夜には15個、十三夜(旧暦9月13日)には13個供えるというので、写真を撮った月見の団子の数はたぶん15個。飾り付けは「博物館実習生」が行ったらしい。これは、歴史・考古・民俗系の学問を専攻している区内在住の人である。