杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

書く覚悟

なんか駄洒落みたいなタイトルになったが、最近は書き物のライフワーク以外のところで様々な諸事雑務が発生して、書き続けるのが難儀になっている。

この諸事雑務、なかなか安易に退けることができず、ちゃんと向き合わなくてはならないことでもあり、つい書き物のことが頭から飛んでしまう。

そういう時間が長く続くと、ときどき、もう書き物の生活には戻れそうにない、などと思えてくることがある。実際、書き物というのは一日離れるとその主題やストーリーが遠景になるまで遠のき、二日経つともう見えなくなる。三日もすれば、思い出すのに時間がかかるくらいになる。勤め人をしながら物書きをやる大変さというのは恐らくこの点が特に大きいのではないかと思う。

そういう状態にいると、どうしてこんな思いをしてまで続けなければならんのか、もうやめようか、などという思いが頭を掠めることがないではない。そういう自分を認めたくないが、事実なんだから認めざるを得ない。

書き物なんてぜんぶほっぽり出して、気になる諸事雑務の方へ赴けば、恐らくずいぶん楽になるだろう。が、私はやはり書きたい。諸事雑務は大事だし逃げるわけにいかないが、何があろうと書くことを人生の第一事項に置く。それが私の書く覚悟である。