杉本純のブログ

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生涯学ぶ

朝日新聞日曜日の求人欄で連載されている「仕事力」は、5月10日から立教大教授の中原淳先生だ。

10日は全4回の初回で、先生が「人間の学び」を研究する動機が、その生い立ちと共に紹介されている。人間はもともと創造的な面を持っているはずだが、それが大人になるまでに偏差値教育に巻き込まれて、「評価」にさらされて削ぎ落とさていく、と先生は述べている。そして、人間が「学び」によっていくつになっても変われる社会をつくることに貢献する、それが自らの生涯のテーマだと話している。

以前、この欄に磯田道史先生が登場し、話していたことと重なる気がする。磯田先生は学校教育は言わば「脳内入力」であって「学問」ではない、と言っていたが、中原先生に言わせれば、「脳内入力」は「偏差値教育」であり、「学問」は創造的な「学び」なのではないかと思う。

全4回の総タイトルは「生涯学ぶと腹をくくろう」。生意気ながら大いに共感。