杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

選択と集中

知的好奇心は旺盛な方だと自覚している。そのお陰で読書生活も映像生活(映画とかドキュメンタリーとか)も充実していて、その意味では毎日学びと発見があって楽しいのだが、あれこれ色んなことに興味が湧いて手を伸ばすのは良いものの、挙げ句の果てにとっちらかってしまい、一つの物事に取り組むのが遅く、成就するのも時間がかかるという悩みを抱えている。

器用貧乏のような理屈で、あれこれ盛んにやるのはいいが、けっきょく何も大成しない、身につかない、という結果になる。これは良くない。とにかく現在はコンテンツ過多の時代で、どんな分野にしても魅力的なコンテンツが山ほどあって全く退屈しないし、調べ物でもネットの発達によってかなり広範囲かつ深い情報にアクセスできるようにもなっている。これはかなり恵まれた環境になったと言えるが、逆に情報の取捨選択をちゃんとやらないと無限の広がりと深まりを見せてしまうので、注意も必要ではないかと思う。

時間がたっぷりある立場であれば、溢れる好奇心を満足させられるのだろうが、そう上手くいくものでもない。まして私は、勤め人をしながら物書きもやろうとしている立場なので、やるべきことに集中しなくてはならないだろう。

だから最近は、読みたい本や映像作品が次から次へと出てくるが、滅多矢鱈に手を出さず、吟味して選ぶようにしている。経営では「選択と集中」という言葉がよく使われるが、そんな風にして厳選しないと時間がなくなってしまう。と言いつつ、いくら厳選してもやっぱり溢れてくるのだが。。