杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

小説家は何が好きか

鈴木輝一郎『何がなんでも作家になりたい!』(河出書房新社、2002年)を読んでいたら面白い箇所が。

 ノムウツカウと言いますが、小説家は『女好き』『バクチ好き』『独り遊び好き』に大別されます。飲むほうは脳に来るので、アルコール中毒になるほど飲むのは例外かな。面白いもので、これらの性向は作風にも如実に反映されます。プロットをきっちり組みあげて書くタイプの小説家には女好きが多い。とりあえず書いてあとのことはそれから考えるタイプはバクチ好き。『独り遊び好き』は、特にどちらといった感じではないかな。

ここでいう「独り遊び」とは何だろう…。ゲームとかスポーツとか研究とかか。とはいえゲームはギャンブル性があるものもあるし…

「カウ」かどうかは別として…大江健三郎は女好きかな? 谷崎は間違いなく女好き。色川武大阿佐田哲也で麻雀だからバクチ好き(勝負好き?)寺山修司は競馬だからバクチ好き? 西村賢太は女好きかと…。佐伯一麦島田雅彦も女好きか。かなり適当に並べてみたがやっぱり女好きが一番多そう。次いでバクチ好きじゃないかな。酒は、まあみんなそれなりに。和田芳恵はめちゃくちゃ女好きだったらしい。