杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

不惑にはなったけれど

昨年末、新聞では毎年の恒例となっている、その年の主なニュースを一覧で見せる紙面を見た。

私はある会社の社史をまとめた経験があるが、いわゆる「世の中のできごと」の年表を作る時にはこのニュース一覧が大きな力になった。複数の大手新聞からニュースを抽出すればちゃんとした年表になるので、ありがたい。縮刷版などで過去の紙面を見れば、時代をさかのぼって年表を作成することも十分可能である。

さて、2019年の振り返りを見た。改元ラグビーワールドカップ増税、台風など色んな出来事があったが、個人的には京アニ放火事件とか、和田誠中曽根康弘の死とか、ノートルダム大聖堂の焼損とかが印象に残っている。首里城も焼損したが、ノートルダムは見たことがなくて見たいと思っていたし、ユゴーの小説の題材にもなっているから、なおのこと驚きが大きかった。

けれどもやはり、自分自身が四十路に達してしまったことが大きいか。孔子の言葉から考えれば「不惑」にはなったけれど、ぜんぜん不惑ではないのが実態だと思う。それでも、物書きとしての方向性とか自分の生き方とかが、おぼろげながら固まってきたように感じなくもない。