杉本純のブログ

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夢を小馬鹿にする人

あなたの夢を小馬鹿にするような人からは離れていなさい。器の小さい人は、いつも人を小馬鹿にするのです。しかし、真に偉大な人は、あなたも偉大になる可能性があることを教えてくれます。

スーザン・ショフネシー『小説家・ライターになれる人、なれない人』(同文書院、1998年)に紹介されていたマーク・トウェインの言葉。

私は「夢」というものに懐疑的な人間で、夢ばかり口にして行動に移していない人を、それこそよく小馬鹿にする。目標を設けて取り組んでいる人はすごいと思うが、それが独力の藝術でなかったりすると、なんだ大したことないな、などと考える。ただし、それが冷めた歪んだ見方であることは自覚している。努力は独力だと思っているので、人と一緒に何かを頑張っている、ということにどうも冷淡なのだ。もちろん、チームでスポーツを頑張っている人々や事業を創ろうとしている人々は、すごいと思う(ただし、それがカリスマを崇拝している式の、ある種の宗教めいた集団催眠の状態であるのを、私はしばしば目にしている)。

さて、いずれにせよマーク・トウェインの言葉は正しいと思う。重要なのは、「小馬鹿にする人からは離れていなさい」だろう。

私は以前、映画監督になる夢を持っていて、それを周りにも話していた。しかしそれを肯定してくれた人はほぼおらず、だいたいは小馬鹿にして、私を見下したものだった。私はそういう苦い経験があるので、夢を持つことと夢を語ることについて、少しばかり「こじらせ」ている。だから、上記のような見方をしているのだ。

とはいえ、自分の夢や目標を小馬鹿にしてくる輩など相手にせず、離れておくのが良いのは間違いないだろう。そういう人は、私の経験上、夢に対し害にはなっても益になることはない。さっさと縁を切るに限る。