杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

公園にて

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公園を散策するのがわりに好きで、週末などに時間ができた時、ないし息抜きしたい時などはよく出掛けて、ぼぅっとしながら歩いている。

近所の公園は雑木林があり、朽ち木がそこかしこに落ちているだけでなく、それを役所が半ば意図的に撤去せずにいるらしく、そこは生き物の大事な棲家になっているようだ。落ち葉も多く、その下は夏でもひんやりとして気持ちいいのだろう。

そういうところならカブトムシやクワガタに会えるかも…と思ったので、先日、試しに幼虫を探してみた。カブトムシの幼虫は土の中にいるので見つけられなかったが、落ちている朽ち木を割ってみると、かなり湿り気があってまさに幼虫が育つ理想的な状態だった。そして案の定、クワガタの幼虫と思われる虫が何匹も出てきたのだ。

東京23区の中に、野生のクワガタが棲息している場所があるとは、正直に言って思っていなかった。しかし実際に複数の幼虫が出てきたので、その公園では夏になるときっと何匹ものカブトムシやクワガタに出会えるだろう。そんな風に思うと嬉しくなった。

都心のコンクリートジャングルの中で日中を過ごしているので、虫を見たり森林に行きたいなどと思うと、どうしても電車に乗って遠方に出掛けようと思いがちになる。しかしそんなことをしなくても、自宅から遠からぬ場所にある公園に行けば森林があるし、カブトムシやクワガタにだっているのだ。