杉本純のブログ

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イカラズ、キバラズ、イイ子ブラズ

精神論が嫌い、だからというわけではないが、私は「気張らない」ことを大事にしている。

気張ってしまうとどうしても、無理を押してやろうとする心境になり、そこには多くの場合、精神論が入り込んでくるからだ。

根性とか気合いでどうにかなるのは一瞬とか一日だけで、長い時間をかけて取り組むこと、計画を実行していくことはそれではどうにもならないと思う。とはいえ、根性や気合いを全否定してはいないし、それらが必要になる局面はやはりあるだろう。

後輩ライターに何かを教える時、私はよく「気張らずいこう」などと言う。ライターとして成長していくにはやはり長い時間がかかるので、根性や気合いではやっていけないと思うからだ。

記事のタイトルにした「イカラズ、キバラズ、イイ子ブラズ」は、二十年以上も前にある人からいただいた年賀状に書いてあった言葉。当時からずっとフレーズだけ覚えていて、ライターとして、物書きとして活動する今は肝に銘じる言葉になっている。とはいえ、「イイ子ブラズ」は理解できるが、「イカラズ」というのはまだ呑み込めない。正当な理由があれば怒りを露わにして良いと思っているからだ。ただし、馬鹿を相手に感情的になるのは時間と労力の無駄だというのを最近ようやく確信した。

前進をもたらすのは気合いとか根性ではない。日々、継続することが本当の力なのだから、これからも気張らず続けていく。