杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

歴史生齧り

夜、ちょっとした時間ができたときは山川出版社の『詳説世界史図録』をぱらぱらめくって読んでいる。書き物をするほど時間が余っているわけではなく、かといってまだ眠るには早い、といった空き時間にやるので、計画的でなく定期的でもない。

読み方もいい加減。小説や映画を通して少し知っているだけの国と時代について該当ページを開き、あああの作品の背景はこんなだったのか、という認識を得る程度。とはいえ、例えばアメリカのページでジェロニモとアパッチについて触れている箇所を読み、アパッチといえば『駅馬車』じゃないかと思って、映画では脅威として描かれていた彼らへの認識が本書を通して少し深まった。

一方、有名な文学や絵画について、その時代の出来事を反映した作品として紹介しているページもあり、ためになる。

本書は文字通り図録であり、文章が主体ではないので、私としてはストーリーとして頭に入ってくるわけではない。とはいえ、図録ということで図版が中心だし、中学生か高校生を対象にしているようなので実に読みやすい。

これからも生齧りし続けてやろう。