杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

新聞創刊の地

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こないだ虎ノ門を歩いていたら「新聞創刊の地」という記念碑があり、面白いなあと思って写真を撮った。

洋学者の子安峻(こやす・たかし)という人が旧武家長屋で「読売新聞」を創刊し、それが日本初の大衆啓発紙なのだそうだ。碑のある場所は恐らくその旧武家長屋があった所なのだろう。こういう事績を伝えるものが街の中に残されているのは、歴史に興味がある身としてはありがたい。

私の住む街にも記念碑の類いは至るところにあり、それらを紹介する文化財マップや書籍も多く出ていてうれしい。今を生きつつ、歴史を感じられるものにしばしば街角で出会えるのは楽しいものだ。

子安は1836年生まれ、1898年没。佐久間象山蘭学を学び、実業家でもあった。「読売新聞」は江戸時代に庶民に浸透していた「読み売り瓦版」から二字取ってつけたものらしく、漢字にルビをふって読者に喜ばれたそうな。