杉本純のブログ

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フリーランスについて

クラウドソーシングのランサーズがフリーランスの実態調査結果の2018年版を出した。ちょっと前の記事だが興味があったので読んだ。このデータによると、フリーランスの人口は市場と共に今後拡大していくようだ。

私の知人に、会社に属していないフリーランスの人が複数いる。しかし、ここに出ているような「モチベーション」を維持している人は少ない印象がある。逆に「障壁」となっていることの辛さを痛感しているケースが多いようで、やはりフリーだからこそよほどの努力と自己管理力が必要なんだろうなと思う。

あと私の印象では、会社で嫌なことがあって辞めてしまった流れで、もう会社勤めなどまっぴらだからという、つまり消極的な理由でフリーになった人がけっこういる。

保険や年金や税金のことを考えると会社組織に属する方がお得なのはほぼ間違いないと思う。フリーの世界にも社会保障を提供する同業者組合のようなものはあるが、収入の安定までは約束されないので、それを抛棄してまでフリーになるというのは、よほど高い目標と情熱があってのことなのだ。だから、そういう思いがない人は無理してフリーになる必要などないのではないかと思っている。

むろん、普通に独立自営が前提となっている職業はあるだろう。士業や医者、クリエイターなどはその代表だと思うが、一般的に前提になっているだけのことであって、弁護士だって医者だって物書きだって、法人に所属してやっている人はいるのである。

となるとやはり、どうしても世に問いたいものがある、あるいは絶対に一国一城の主になりたい、といった強烈な意志があることが、フリーになる必然性を生むのではないか。しかしここまで来ると、もうフリーというレベルではないような気がする。

言うまでもなく、人はフリーにならなくてはならないわけではないのである。