杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

地球が愛おしくなる写真集『地球全史』

白尾元理撮影・清川昌一解説『地球全史』岩波書店、2012年)を読んだ。

地球の46億年の歩みを写真で見せるというとてつもない本で、撮影対象になっているのは主に世界各地の地層である。銀河系の写真を載せて地球誕生の経緯を簡単に述べ、原初の地球のマグマオーシャンのイメージとしてハワイ島の火山の写真を載せている。

次いで地球の歴史を知る上で欠かせないであろう、クレーターとか地層とか山脈の写真を列挙していき、冥王代、太古代、原生代、古生代三畳紀ジュラ紀白亜紀、古第三紀・新第三紀、第四紀を解説している。

私はここで書かれていることについてはまったくの素人だが、眺めているだけでどこか悠久の時の流れを感じることができる。地球が一つの生き物だとしたら、生きてきた中でこんなにも色んなことがあったのかと思えるのだ。

次第に、地球という宇宙の中の点のような星のことが愛おしくなってくる。