杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

2020-02-14から1日間の記事一覧

大江健三郎と『村の司祭』

大江健三郎『人生の親戚』(新潮文庫、1994年)は、小説の中にバルザックの『村の司祭』が出てくることが私には興味深く、ほとんどその箇所を読むためだけに手に取ったところがある。 主人公の「僕」は、二人の子を失くした倉木まり恵を思い、まり恵と同じよ…